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Liar Game 〜1×5〜

第4章 疑惑の印



二宮「とりあえず…その痕が消えるのを待つしかないね。」


櫻井「あぁ…」


二宮「翔ちゃんさ…優しすぎるから狙われるんだよ…」


櫻井「ごめん…でもあの時は本当にただ純粋にいい子だと思ってたんだよ。」


二宮「人は見かけによらないから。」


櫻井「あははっ、まさにそれだな。」


二宮「本当クズだな、あいつ。」


櫻井「…でも、よかった。」


二宮「えっ?」


櫻井「他のメンバーじゃなくて…俺を選んでくれて。」


二宮「どういうこと?」


櫻井「だってさ、もし他のメンバーが狙われたらって思うと…俺耐えられないから……」


二宮「翔ちゃん…」


櫻井「だから俺が犠牲になってよかった。」


二宮「あなた…本当優しい方ですね。」


櫻井「メンバーには余計にね。」


『優しい』


周りからよく言われる言葉。


優しい人間を演じることで周りからの信頼を得る。


優しい人間を演じるのも結構疲れるんだよ?


でも、俺は演じ続ける。


優しい人ってさ…実はすげぇ危険。


たとえ裏でどんなに悪いことをしても、信頼があるから疑われることはない。


だからこそ、俺は優しい人間を演じ続ける。


自分を守る為にね。

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