Liar Game 〜1×5〜
第4章 疑惑の印
二宮「は?何これ…?」
櫻井「どうやら俺が酔って寝ている時に付けたらしいんだよね…これ。」
二宮「いや、ちょっと…えっマジで…?」
櫻井「うん…涼野くんを問い詰めたら認めたよ。」
二宮「えっ何これ…気持ち悪…」
櫻井「俺もまさか涼野くんがこんなことするなんて思ってなかったよ…」
櫻井「キスマークのせいで彼女とのデートもドタキャンするはめになったし…マジで最悪だよ…!!」
二宮「チッ!!あいつ…!!」
櫻井「こんな身体じゃ…彼女にも会えないし…楽屋で着替えをするのも怖い…」
二宮「翔ちゃん…大丈夫、着替えの時は俺がフォローするから。」
櫻井「ありがと…ニノ…」
二宮「それにしても涼野の奴…周りからちやほやされてるからって調子乗りすぎだろ!」
二宮「挙げ句の果てに酔ってる先輩に手出すなんて…マジでクズ野郎だわ!」
ニノは涼野くんの悪口をボロカスに言いながらお酒を飲んでいる。
思った通り。
ニノにこういう話をしたら絶対ブチ切れるって最初から分かっていた。
だってニノ、涼野くんのこと大嫌いだもん。
涼野くんがデビューしてテレビに出はじめた時から気に入らないって言ってたし。
だからニノに涼野くんのことを話した。
万が一の保険の為にね。
二宮「ねぇ、そいつと会うのやめなよ!次何されるか分からないだろ?」
櫻井「もちろん、あれから連絡も取ってないよ。」
二宮「チッ!!あいつ殺してぇ…!!」
櫻井「やめなって、俺のこと心配してくれるのは嬉しいけど、行き過ぎてニノが犯罪者になるのは嫌だよ?」
二宮「翔ちゃん……」
櫻井「マネージャーには涼野くんと共演NGって伝えてるから。」
二宮「そう…何かされたら俺に言って?絶対助けるから。」
櫻井「ありがとう、頼りにしてるよ。」
ニノはすっごくメンバー想い。
表では見せないけど、メンバーに何かがあった時は真っ先に涙を流す。
だから俺はニノを頼る。
いや…
利用する。