Liar Game 〜1×5〜
第4章 疑惑の印
〜聖輝side〜
一週間が始まった。
月曜日の朝はどうも身体がしんどい。
聖輝「ハァ…だるい…」
光樹「ふわぁ…眠っ……」
聖輝「月曜日って何でこう身体がしんどいんだろうね…」
光樹「何でやろな…ん〜…」
聖輝「ん〜…肩が…」
光樹「ん〜……んっ?」
聖輝「えっ?なに?」
光樹「お前これ……」
聖輝「えっ?なになに?何か付いてる?」
光樹「耳の裏…何か赤くなってる…」
聖輝「へっ?」
光樹「ちょっとじっとしとって。」
パシャッ
光樹「ほら、ここ。」
聖輝「どれどれ…えっ…?!」
耳の裏に赤い痕が写っていた。
これって…もしかして…!!
聖輝「こっこれは…そっその…!!」
光樹「もしかして…これ……」
やっやばい…
バレちゃったかな…
光樹「虫刺され?」
聖輝「えっ?」
光樹「この季節蚊多いもんなぁ〜…いつの間にか刺されてることとかあるよな。」
聖輝「あっうっうん!そう!多分蚊にやられたんだと思う!」
光樹「あははっ!こんなところ刺されるなんてついてないな!」
聖輝「そっそうだね、あははっ!」
よかった…バレなくて…
でもこんなところに付けられてるなんて…まったく気づかなかった。
もしかして僕も同じところに付けちゃったのかな…
だったらマズイ…どうしよう!!
光樹「聖輝?」
聖輝「えっ?あっいや、なっ何でもないよ!」
光樹「そう?」
聖輝「あははっ、はっ早く教室行こ!」
光樹「うん…」