
大切な人へ
第13章 誕生日
私の家に着いて食事を作る
私は遅いランチとケーキで
お腹いっぱいで少しだけ
『今日はありがとうございました
ほんと楽しかったし嬉しかったです!』
並んでコーヒーを飲むのは
もう食後のお決まりになってる
「よかったです」
そう言って頭を撫でてくれると
先生が近くてドキドキする…
「あのさ…
何が欲しい?って聞いたとき
本当は何て言おうとした?」
『え…』
思わずまたそこに
視線がいきそうで下をむく
「前も同じとこ見てたよ」
やばい…心臓がうるさい
先生の声が囁くような
少し甘くなってるような気がする
「言ってみて…」
言ったらくれるの…?
『キス…してほしい』
顔が…全身が… 熱い…
恥ずかしい…
「こっち向いて?」
_______??
ふわっと香る先生の匂い
唇に感じる少しだけの感触
ゆっくり先生の顔が離れていった…
