大切な人へ
第2章 体育祭
『すご~いっ!!』
私は拍手をしながら思わず叫んでいた
みんながこっちを向いて手を上げてくれる
『本番も頑張ってね~!!』
「任せとけー!」
すっごい笑顔でアンカーが返事をしてくれた 笑
集合時間が近づき 紗羅も会場に入ってきた
「おはよ!焼けちゃいそうだね~!」
5月の日差しはとても鋭く 今日は晴天
『うん…もぅ痛い気がするくらい 』
「美優白いからね~!」
私は元々白い方で
焼けると真っ赤になって痛い
なので普段から日焼け止めは必需品
開会式が終わり クラスの控えスペースへ
そこには応援旗が張られていた
上田くんは本当に上手で
有名な映画のポスターを真似て
顔を担任と副担任に変えていた
私達は指示通りなぞって塗っただけ
インパクトもあって
投票権を持つ先生達にも好評だった
「4人で旗と写真撮ろ~♪」
スマホで撮ってもらった写真をシェア
みんな笑顔ですごくいい写真だった