
大切な人へ
第2章 体育祭
全員参加種目では案の定
私はみんなの足を引っ張ってしまう…
落ち込む私を怒る所か3人は慰めてくれた
その分応援は頑張って声を出した
上田くんも井川くんも
すごく活躍していてビックリ!
2人共 去年も活躍していたそうだ
いよいよ終盤のメイン種目のリレー
ポイントも高いため各クラス気合いが入る
私は1人ずつにエールを送った
異様な空気の中 スタートラインに立つ
パンッと乾いた音と共に
一斉に猛スピードで走り出す
1人目、2人目、バトンも順調
約半分の5人目で8組中4位
1位からは少し離れてきてしまっている
『○○くん頑張れ~っ!!』
私は走っている一人一人の名前を呼んで
応援した
6人目で1人抜いて
8人目の上田くんが1人抜いた!
アンカーの井川くんは2位でみんなの倍走る
1位とは4分の1周くらい離されていた
『井川くん!頑張ってっ!』
彼が私の前を走るときに叫んだ
(…え?)
彼は一瞬こちらを見てニッと笑った…?
彼のスピードは凄かった
多分出場選手の誰よりも…
あっという間に1位との距離を詰めて
ゴール少し手前で抜き去った
