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大切な人へ

第14章 教えて


はぁ... はぁ...



唇が離れ 力が抜ける...

彼の腕の力も緩まって
彼の顔が見えるようになってく


ドクンッ...


とろんとした瞳は
とても艶っぽくて色気を感じるものだった

きっと私も同じ顔をしてる...



彼の耳元で囁く__

『触って?』


触れてほしい

求めてほしいの

私だけの先生でいて?



でも彼の返事はない




『私じゃ...だめなの?』


彼の手が優しく背中に触れる

「大事だから...」


どうして...?

分からないよ




私のすすり泣く声だけが部屋に響いた



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