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大切な人へ

第14章 教えて


『好きだったら...当たり前のことでしょ?』



「好きだけど 俺は彼氏じゃないよ?」

解ってる...
だからこんな事したの 繋ぎ留めたかった


『じゃぁ 先生に彼女ができたら
その人とするんでしょ...?』

やだよ...


「美優もそうだよ?
他に好きな人ができて彼氏ができたら...」

『いいの?』



『先生はそれでもいいの?』

「それが...普通なんでしょ?」

『やだよ...先生が他の人に触るなんていや‼
私も他の人なんていやだ‼』

わがままばっかりだ
自分のことしか考えられない


「わかった...美優に他に好きな人ができるまで
俺も他の人には触らないから」


『そうじゃない...』


涙がとまらない

これ以上続けても

彼の口からは私の望む言葉は出ない

言わせたくないことばっかり言わせた


彼が口にしたくなかったことまで...

私は言わせちゃったんだ



ごめんなさい

自分の感情で私はどれだけ
あなたを苦しめたの?



人は欲張りな生き物だっていうけど
私も もれなくそうだった...

始めは彼の笑顔が見れるだけでよかったのに

好きって言ってもらえて
キスしてくれて

あんなに幸せだと思ってたのに

どうして彼を責めちゃったの


全部自分のものにしようとしたの...








私は悪い子...

だから罰があたったんだね...

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