
大切な人へ
第17章 雨の終業式
「美優の肌気持ちいい...触りたくなる」
そう言っておでこに唇が触れる...
甘い声にドキドキする
『触って...?』
視線が重なり甘いキスをしてくれる
何度も触れては離れて唇が敏感になってく
私と彼の頬が重なって耳もとで囁く...
「最後にするけど...」 『...え?』
気持ちよくてぽーっとしてる
「どこも触られてない?手とか...どこも」
言葉につまる私を何も言わず待ってる
嘘は...つけない...
『私が泣いたとき少しだけ...ぎゅってされた』
でもあれは慰めだよね?
「...ふりはらったの?」
『落ち着いたら離してくれた』
「...それだけ?」 『うん』
がばっと抱きしめられてほらーって
胸を大げさにもまれる
もう気を付けるからって言うと
触り方が優しくなってく...
『先生以外...もう触られたくないから』
そっと彼を抱きしめた
