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大切な人へ

第17章 雨の終業式



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『先生以外...もう触られたくない』

その言葉が素直に嬉しい
可愛い彼女を貪るように愛した

白くて綺麗な肌
柔らかい体
感じている顔


電気を消してほしいと言われたけど
全部見たかった...目に焼き付けたかったんだ

いつか離れてしまう時がくるだろうから
君のためか、俺のためかはわからないけど

いつかそんな日はくる...



そう思うと今日も最後まではできなかった

今の満足のために

この後の彼女を泣かせたくない...


でもここまですれば同じかな

愛してしまった時点で決まってたかな



どちらにしろ

俺には彼女を幸せになんかできないのかな___



覚悟なんてどうすればできる?

何を捨てればいいんだ



答えが出せない俺に彼女を
愛する資格なんてなかったのに...


求められる喜びにまた負けた



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