
大切な人へ
第19章 Xmas あなたは私にとって大切な人
「何あげるかばっかり考えてたから 笑
じゃ開けてもいい?」
その言葉が嬉しすぎです
「手袋!嬉しい!かっこいいけど...これ革...」
少し曇る表情に何が言いたいかわかる
『気にしないで喜んで?』
さっきの先生のマネをしてみると
彼は笑ってありがとうって言ってくれた
私も開けるね?って
可愛いラッピングをそっと外していく
『わぁ...!可愛い!』
それはブレスレット調の腕時計だった
つけてあげるって言ってくれて右手を出すと
くすくす笑って
時計は聞き手と逆につけるんだよ
そう言って左手をひかれた...
「やっぱり時計持ってない?」 『はい...』
「してるとこ見たことなかったからこれにした」
つけてくれる?って彼の手が離れていく...
『もちろんです!嬉しい...ありがとう』
「よかった。今日の服にも似合ってるよ」
甘くて幸せなXmas
大好きな人と過ごせた初めてのXmas
あなたは幸せだと思ってくれたかな...
気付いたかな...
私が今日1回も先生って呼ばなかったこと
大好きなあなたを先生って呼ぶのが
最近寂しくて仕方ないの
美優って呼んでくれるのがすごく嬉しいの
だから私も呼びたいな...
この幸せな気持ちを感じてほしいな...
