
大切な人へ
第19章 Xmas あなたは私にとって大切な人
ー先生sideー
美優と2人で過ごすXmas
彼女は大人っぽくおしゃれをしてきてくれた
俺のすること、言う事
全てに喜んでくれたね
彼女からもらった初めてのプレゼント
綺麗な革の手袋だった
このブランドは知ってる
頑張って働いたお金で買ってくれたんだね
それを知ってるから余計に嬉しかったんだ
今日は本当に彼女といるようだった
錯覚よりも現実的な...
本気で思っている自分がこわかった
大切になればなるほど
愛すれば愛するほど...
君との距離がわからなくなる
傷つけたくないのに
結局俺は君を泣かせてしまうんだ...いつも
君は俺の気持ちをわかろうとしてくれる
自分だって悩んでるのに
俺を気遣ってくれる優しい子だ
ごめん...美優
愛してしまって...ごめん
ドアの向こうで聞こえる泣き声に
俺の目からも同じものが溢れた
