
大切な人へ
第22章 冬休み
目が覚めたら井川くんの家だった
状況をすぐ思い出し起き上がるとなんとか帰れそ
でも夕食とか送るとか言ってもらって
そんなの悪くて申し訳なさすぎるよ!!
井川くんのお母さんはすごく綺麗で優しかった
勝手にあがってしまったのに心配してくれて...
結局送ってもらってしまったのだ...
アパートの前でおろしてもらい制服の入った
紙袋をうけとり車を見送った
最悪だ...
落ち込みながら部屋でシャワーを浴びた
制服をかけようと取り出すと紙袋からころんっと
井川くんが買ってくれた風邪薬が転がってきた...
中には私が好きなカロリー○イトのフルーツ味や
おでこに貼る冷え○たが入っていた
なんにも言わず入れてくれてるのが彼らしくて...
笑ってしまうけど嬉しかった
私は有難くフルーツ味を半分食べて薬を飲んで
おでこを冷やして眠りました
~♪ 29日朝
『...もしもし』
スマホの着信音で目が覚めて電話に出ると
自分でもすごい声にびっくりした
「もしもし美優?? すごい声...」
電話のむこうの晄人さんもびっくりしてる
風邪ぶり返したって言ったら彼は飛んできた
すごい速さで 笑いながらドアを開けた
