
大切な人へ
第22章 冬休み
「本当だ...風邪ひいた顔してる 寝て寝て!!」
ベットの横で心配してくれる彼に謝ることがある...
『あのね?昨日井川くんと会ってる時に
具合悪くなってきちゃって結局家で寝かせてくれたの』
怒るかな...
そうなんだって頭を撫でてくれてるけど
『夕方まで目が覚めなくてね?
帰りは井川くんのお母さんが車で送ってくれた...』
うんうんって聞いてくれる彼にごめんなさいって言うと
何に謝ってるの?って聞かれた...
『男の子の家にもう行かないって言ったのに...』
「あぁ...笑 仕方ないでしょ?介抱してもらって
お礼言わなくちゃいけないくらいだよ」
そう言って優しく笑ってくれた
『うん...怒ってない?』
「俺そんな小さくないから」
大丈夫だからって言って部屋の鍵を持って
明日までの食べるものを買ってきてくれた
気付けば彼はいなくなってて
明日またくるから全部食べなさいってメモがあった
どう考えても無理な量に笑ってしまった
