
大切な人へ
第4章 約束
『いいんですか⁉見ますっ‼』
私は勢いよく返事をした
「あっ本当に…? 」
__冗談? 一気に沈む……
「…じゃ8月1日の近くのやつ。
ここから見えるから少し前においでよ」
気を使うようにそう言ってくれた。
また優しい笑顔が向けられて熱くなる
『本当にきますから もう冗談はなしで』
はいはいと答えて教科書の準備をする彼。
この約束が嬉しすぎて この後の勉強に
なかなか集中できなかった
あと10日程で夏休み。
その前には学期末試験がある
どうしても結果を出したかった
彼に喜んでもらえる様に
