
大切な人へ
第23章 守りたい
クラスに配られた日
先生からも読んだよってメールが届いた
感想は会って聞きたいって言ったら夜来てくれた
『私のラブレター 伝わりましたか?』
「うん...タイトル見たときびっくりしたけど 笑」
Xmasに先生と聞いたコンサートのタイトル
あのホールでも愛のメロディーがたくさん流れてた
幸せ過ぎたあの気持ちを残したかったの
『愛してます...晄人さん』
「ありがとう 俺も愛してるよ...美優」
いつも私を幸せにしてくれるこの唇が好き
ぎゅっと抱きしめてくれる腕が好き
温かくてほっとする体が好き
晄人さんが大好きだよ
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3学期に入って先生とは学校では話さなくなった
でもこうして会いにきてくれる
お互いに悲しい顔が増えた気がする
でも愛し合ってると思う
私たち似てる気がするのに
どうしてこんなにかみ合わないんだろうね
何を考えて、何を思ってるんだろうね
口に出すのは好きって言葉だけ...
その続きをどうして言えないんだろう
