テキストサイズ

大切な人へ

第27章 あなたと離れて


私たちはスタンドの1列目に降りてきた

選手たちは向かい合って挨拶をしてる


あ!井川くんがこっちきた

「お疲れ~!」上田くんが声をかけると
「あぁ!」ってすがすがしい顔で答えてる

「すごかったね!お疲れさま!」紗羅もそう言って
『かっこよかったよ おめでとう!』って言うと

少し目を開いてそでで汗を拭いながら

サンキュって優しい顔で笑った


井川くんはまた明日なって走って行った
明日は4人でお花見に行く予定だった

私たちも帰ろうかって階段を下りていくと
外に出たところで後ろから声がした...


「ミユちゃん!」

振り返るとさっきの相手の高校のユニホームを着た

『え!?...ショウちゃん!?』


「やっぱりそうだったんだ!久しぶり!」

この笑顔で少し息を切らしているのは
昔私に初めて告白してくれた人

にこって笑う彼の笑顔は昔と全く変わっていなかった

『あ...こちら日野翔太くん。小学校が同じだったの』

2人に紹介して 翔ちゃんにも2人を紹介した


『野球続けてたんだね』

「うん!美優ちゃんも音楽続けてるんでしょ?」

『中学までで辞めたの』

翔ちゃんはそうなの⁉ってびっくりしてた


「日野さんって今日ホームラン打ったよね?」

上田くんの質問にうんって答えてる そうなの⁉
でも負けちゃったけどねってちょっと悲しそう...


「美優ちゃん今からちょっと時間ない?話したい!」

2人はこのあとデートだし井川くんはみんなとご飯
いいよって言って待つことにした



ストーリーメニュー

TOPTOPへ