
大切な人へ
第27章 あなたと離れて
「何?気になる?」
帰りの廊下で彼が意地悪く笑う
『気には...なる』
「ふーん...あっそうだ
ちょっと俺も聞きたいことある」
そう言って連れてこられたのは図書室
「ここ。どうしてこうなんの?」
聞きたいことってこれですか...笑
『ここは_____でこうなるの』
明日試験だし感心ですね! ..... 。
『ねぇ...私の聞きたかったことは?』
問題が解決してすっきりしてるとこ悪いけど
「は?お前が嫉妬するようなことはなんもない」
...それで解るけどさ
私が片思いみたいじゃない?
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次の日の試験後に紗羅にグラウンドに誘われた
上田くんがサッカー部に遊びに行くからって
そういえば上田くんのサッカーも見たことないや
まだ顧問の先生も来てなくて
少人数でゲームをしてるみたいだった
「あれ?あのジャージの人...」
紗羅の指さす方を見るとサッカー部に混ざった...先生
ずいぶん久しぶりに見た気がした...まだ胸が痛い
「鈴木先生だよね?うまいねサッカー」
そうだね...サッカーもできるんだね
みんな笑顔で楽しそうにしてる
後から気が付いたけど上田くんもその中にいた
