
大切な人へ
第42章 見つめる
「美優があいつと別れた時から感じてた
お互いを想うから別れたんだって。
俺はあいつの気持ちわかってて美優を奪った
美優の幸せをずっと願ってるあいつの気持ち
わざとお前に伝えずに諦めろって言ったんだ...ごめん」
彼だってそれが私の為だと思ってそうしたんだ
私の迷いをとる為に...
「美優にとって何を選んだ方がいいかなんて
誰にもわからない...
何を選ぶかは美優が決めることだ
何が美優にとって大切かを考えろ」
待つのはもう慣れたって彼は笑った
彼も結局私の出す答えを許そうとしている...
私はなんて最低で...
なんて幸せものなんだろう...
2人ともを傷つけたくない
今浮かぶ私の一番の気持ちだよ...
