
大切な人へ
第42章 見つめる
その日の夕方
私は陸上部の練習場を見に行った
彼はそこにいた
今年から顧問になっていた彼は生徒を指導していた
彼を見るだけで私の鼓動は早くなる
彼が笑うとまた大きくなるの...
そしてまた
自然と目が___
合ってしまう
『少し見に来ただけなんです...
練習抜けて大丈夫ですか?』
「自主練してるから大丈夫。それより...
合格おめでとう‼よかったね‼」
彼はすごく嬉しそうに笑ってた
あの大好きな笑顔で...
私にとって大切なこと...
わかった気がする
私の願い
私の望み
その先に私の幸せはあると思う
私はその人へ手紙を書いた
大切なその人へ
