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大切な人へ

第6章 夏休み


静かな部屋の中で、今日配られた課題に
目を通していく…

『多いな~ 笑』

思わず声に出したくなる量

作文や製作はなし!さすが進学校といった
可愛げのない問題集とプリントの山

その中の理科を手に取る…


『先生…好き』


言葉に出すだけで体温が上がってしまう
本人の前ならどうなるの…


教師と生徒だもん付き合うのは無理だ
そんなこと学校に知られたら先生が…
そもそも私のことなんか相手にされる?大人だし

答えなんか出ない問題が頭を廻る


「告白はけじめ
次にどうしたいかが見えてくる」


彼の言葉の意味がわかる






今までの告白してくれた彼らを思い出す…

緊張しただろうな それでも言ってくれた
好きになってくれた
自分と向き合ってたんだ…


「愛してくれたことを幸せに思えばいい」


そうだね…私幸せものだね…
ありがとうって言いたくなった





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