
大切な人へ
第56章 公認彼女
私はしばらく呆然と彼を見てた___
彼女って...
紹介されちゃった...
3人はおめでとうって喜んでくれて
特に千香ちゃんは良かったねって拍手してくれてた
彼の言葉がやっと染みてきて
この後私は号泣してしまった...みんなは笑ってたけど
彼は高校時代の話しはせずに
卒業からのことをみんなに伝えてた
前の彼氏とはちゃんと別れてるって...言ってた
嬉しい...
すごく嬉しいけど....
久しぶりの家族団らんと私たちにも気を使われて
その後すぐ帰ることになった
車に乗った時に
私の喜びきれない理由を彼に伝えた__
『みんなに言ってくれたのも
真剣だって言ってくれたのもすごく嬉しかった
でも...
井川くんとはまだ話せてないんです
ちゃんと別れたって言えるのかな...』
彼にこんな事言いたくなかったけど
もう2人のことだとも言えない
ちゃんと話さなくちゃって思ったの...
でも先生からは意外な答えが返ってきた
「井川とは話してきたよ
美優のこと返してもらうからって
ちゃんと了解もらえたから大丈夫。心配しないで」
彼はそれ以上教えてくれなかった...
