
大切な人へ
第56章 公認彼女
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前に部活から帰るときに
お前が泣きながら歩いてるの見かけたよ
晄人さんの車から降りてきて苦しそうだった
やっぱりお前らは磁石なんだ
あの涙はあいつを想って流してたんだろ?
始めからずっと引っかかってはいた事だ
でも大学に入ってお前が戻っていって
お前の中にいる晄人さんに...ずっと嫉妬してた
どこにもぶつけられなくてイライラして
他の事に目を向けたかった__
でも俺がしたことは許されることじゃない
落ちてる時に声をかけてくれた真樹に流された
真樹は俺とそうなったことを喜んで
周りに言ってみんなも知ってた
いつの間にか付き合ってるってことになってた...
会えなかったお前にもっと会えない理由が増えた
お前はどこまで知ってるんだろうな...
でも...
晄人さんが来てくれたんだな
お前を奪ったのに結局1人にして悪かった
俺は何にも出来なかったけど祝福だけはするから
だからお前が謝ることなんかない
夢にむかって全力だったお前を応援してる
こんな俺を好きだって言ってくれて
ありがとうな....美優
