テキストサイズ

大切な人へ

第56章 公認彼女



______________________



前に部活から帰るときに
お前が泣きながら歩いてるの見かけたよ

晄人さんの車から降りてきて苦しそうだった
やっぱりお前らは磁石なんだ

あの涙はあいつを想って流してたんだろ?



始めからずっと引っかかってはいた事だ

でも大学に入ってお前が戻っていって

お前の中にいる晄人さんに...ずっと嫉妬してた

どこにもぶつけられなくてイライラして

他の事に目を向けたかった__



でも俺がしたことは許されることじゃない

落ちてる時に声をかけてくれた真樹に流された

真樹は俺とそうなったことを喜んで

周りに言ってみんなも知ってた

いつの間にか付き合ってるってことになってた...




会えなかったお前にもっと会えない理由が増えた

お前はどこまで知ってるんだろうな...







でも...

晄人さんが来てくれたんだな

お前を奪ったのに結局1人にして悪かった


俺は何にも出来なかったけど祝福だけはするから

だからお前が謝ることなんかない

夢にむかって全力だったお前を応援してる


こんな俺を好きだって言ってくれて

ありがとうな....美優


ストーリーメニュー

TOPTOPへ