
大切な人へ
第57章 2人きりのXmas -晄人sideー
君の後にシャワーを浴びて出ると
まだ髪を乾かしていた
綺麗な髪を維持するのは大変だろうけど
いい香りのするこの髪が好きだ
君を後ろから抱きしめてじゃまをする
ドライヤーが止まったらいつでも出来るようにね
もうすぐ乾く頃に首筋にキスをすると
ピクッと体が反応する
くすぐったいって笑ってるけど感じてる
彼女の白くて柔らかい肌は敏感で繊細なんだ
少し軽く吸うだけで跡が残ってしまうくらい...
『んっ...』
耳もとに軽く唇をはわせて胸に触れると
高い声で小さく聞こえる...
「...まだ終わらない?」
『もう少しだけ待って? 笑』
少し振り向く君はもう顔が赤らんでた
余計掻き立てられるけど我慢する__
何度抱いてもすぐ欲しくなる...
君の声や表情でいつも余裕がなくなってしまう
経験が少ないわけじゃないのに__
『おまたせ...晄人さん』
ゆっくり振り返って
体を寄せながら触れるキスをしてくれる
さらさらな髪に手を滑らせて俺も抱き寄せる
柔らかくて温かい彼女が愛おしい__
ふっくらとしたその唇が気持ち良くて
何度も重ねて感じたくなる
少し離れて見える彼女の表情に__
「もう我慢できない...いい?」
『私も...いっぱいしたい』
普段の彼女からは想像できない姿だ
だからこんなに嬉しいのかな...
俺は完全に彼女に溺れてる_____
