
大切な人へ
第6章 夏休み
どうしよう
私の見つめる先はスマホの中の晄人の文字
先生と約束した花火がいよいよ明日になり
一度連絡をとりたい…でも送信が押せない…
明日楽しみにしてます
たったこれだけなのに…
人差し指が何度も画面を通りすぎ…トンッ
送った~‼
既読の文字をわくわくして待つ…
……
……
……‼
きた~‼ 笑
すっと現れたその文字を見ただけで感動…
返事はないかもと思っていたのでそれだけで
満足して明日の服選びを始めた
と言っても種類は少ない…
なるべく大人っぽいものを探す
ピコン え⁉
急いでスマホを覗くと 晄人の文字
明るい道通ってきてね 科学室のドア開けとく
も~キュンキュンです…
心配してくれてるし!デートみたいだし!
なかなか寝れなかったのは言うまでもなし
