
大切な人へ
第57章 2人きりのXmas -晄人sideー
『晄人さん!ありがとう』
目が覚めると 俺を起こした彼女に抱きしめられてた
『指輪...すっごく嬉しい』
まだ覚め切らない頭でも美優が泣いてるのがわかる
その声が嬉しそうに揺れていて
そのまま俺も彼女を抱きしめた
「よかった...でもそれは予約だから」
本物はちゃんと起きてる時に渡すから
それまでそこは...俺の為に空けておいてほしい
彼女に言われた予算からは
少しだけオーバーしたのは内緒だけどね
目も覚めてきた頃に頬にキスをされた
『大事にします
ありがとう晄人さん』
彼女の目に溜まった涙が
部屋に差し込む光でキラキラしてた
俺を見て微笑み
嬉しそうに指輪に視線を落としてる
時間はわからないけど
多分ランチの為に俺を起こしてくれたんだよね?
でもごめん...
それよりも今日はずっとこのまま2人でいたいな
抱きしめてキスをしたら
また止まらなくなっちゃった__
ずっとずっと
一緒にいたい
