
大切な人へ
第61章 願いが叶う
もう逃げないからいいかげん離れろって言われて
離れて隣に座ったけど...
いざ顔を見ると何から話せばいいかわからない
「ごめん。謝ること多すぎるけど悪かった
結局大事に出来なくて振ることもしなくて...
真樹がお前の事殴ったのもだいぶ後で知った
全部...俺が悪かった」
彼はこちらに向き直して深く頭を下げた
ごめんなって何度も謝ってくれた...
井川くんのこんな姿初めて見た__
『もういいの!井川くんはずっと大事にしてくれた
ずっと甘えてたのは私の方だから...
ずっと待っててくれたのに私は結局...』
ぎゅっと彼の指輪をにぎった
「美優はあいつといた方がいいよ
だからってもう避けたりしないからさ...」
『ほんとに?また友達になれる?』
うんって笑ってくれたけど
少しだけ切ない顔で頭を撫でられた...
また泣きだす私に
変な格好の上にブスになるぞって言う彼...
彼は私の友達の中で一番口が悪いと思います
