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大切な人へ

第61章 願いが叶う


『井川くん...すごい汗』

「当たり前だろ。あんだけ投げたすぐだし」

いやなら離せって言うからもっとくっついた


『今日すごかったね...
大学入ってから一番かっこよかった』

「...今まで見に来てるの知らなかったし
なんでそこまでできたんだよ...無視してたのに」


だって...

井川くんも見ててくれたじゃない

ずっとずっと高校から見守って支えてくれた


無償の愛をくれたでしょ


『だって...家族って言ってくれたじゃない』

「友達じゃなくて家族かよ 笑」

笑ってくれる彼に弟の反抗期だって思ったら
待てたよって言ったら 怒られた

「お前はしっかりしてるけど泣きすぎ
だから妹だな。健よりは上にしてやるけど」


そう言ってふわっと笑った






自分の気持ちを見直して

井川くんのこと好きだったかわからなくなってた


晄人さんと重ねてたかもって思ってた

でも違った...


私井川くんのこと好きだったよ



晄人さんの事が好きすぎるだけで

彼に出会わなければ

私はきっと井川くんを好きになってた____




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