
大切な人へ
第62章 知っていく
『晄人さんって天才で秀才なんですね...』
帰りの車内でも引きずってしまった
「美優だって塾行ったことないんでしょ?
大して変わらないよ 笑
それに2年の授業料免除なんてすごいって」
うなだれる私をクスクス笑ってフォローしてくれる
『1年では全額免除に届かなかったけど
なんとか通ってよかったです』
晄人さんの愛の力かな~♪
でも結局晄人さんの変化の理由はわからないまま...
彼は肝心なことはなかなか教えてくれない人だ
晄人さんの誕生日が近くなったから
ケーキと料理を作るって言ったんだけど
「じゃぁ一緒に作る♪」
可愛くそう言われてしまった__
いい意味でそんな高学歴に見えないのよね 笑
結局朝から一緒に作ってそれを一緒に食べて
プレゼントを渡して夜は部屋で映画を見て...
「美優がお祝いしてくれたら
それだけで嬉しいよ。ありがとう」
優しくそう言ってキスしてくれた
私の方が嬉しくて仕方ないです...
