
大切な人へ
第62章 知っていく
幸せ過ぎてこわいよ__
「緊張するなー 笑」
『大丈夫ですよ 相手が晄人さんだって
この前にちゃんと言ってありますから♪』
井川くんのことが収まって晄人さんが母に
挨拶をしておきたいって言ってくれたんです
前に先生として会ってるだけに
そう言ってくれて嬉しいけど恐いような...
最近海外に行ってることが多くて
やっと決まった今日は夏になっちゃった
「いらっしゃいませ♪どうぞ」
彼を見てもにこにことした母に私もほっとした
「ご無沙汰しております。___」
先生はかなり緊張していたみたいで
言葉がすごく難しいことになってた 笑
それに私たちがクスクス笑うから
晄人さんもだんだんリラックスできたみたい
「ずっと...支えてくれてたんですよね?
本当に感謝しています。ありがとうございます
社会的にはよくないことかもしれませんけど
あなたに娘を愛してもらえてよかったと思っています」
穏やかに話す母に
彼と私は言葉を失ってた...
母は気付いていたそうだ
晄人さんが私を想ってくれていることを
「電話で話していた時もそうですけど
鈴木さんが美優のことを話してるのを見て
大事に想ってくれてるんだって分かったわ。
私以上に見守って下さってるんだろうなって
そんな人が美優の傍にいてくれて安心してたの」
それでいつから付き合ってたの?って...
無邪気な笑顔で聞かれたりしました...
母のスケールの大きさに今更驚きました
