
大切な人へ
第62章 知っていく
『おはようございます!
今日は始めから井川くんが投げるんですよ!
楽しみですね♪』
今日は初めて井川くんの両親が揃って
試合を見に来てくれた!
私が2人を誘ったのがばれても怒らなかったの
多分嬉しいんだよ 笑
今日はちゃんとした試合だから
スタンド席で見られるし誘いやすかったの
こんな立派なところで投げるのねって
2人ともびっくりしてた
『そうなんですよ。その一番高い場所に
井川くんは立てるくらいすごいんです!』
2人は彼が投げるところを嬉しそうに見てた
また時間を作って見に来たいって言ってくれたよ
試合中にお父さんとも話した
「美優さんは教員志望なんですよね?」
『教育関係にと思って進学したんですが
今は塾講師にしようかと思ってきています。
今働いている予備校の仕事がやりがいがあって』
教育がいいってどうして思ったの?って聞かれて
きっかけを話した。井川くんと勉強してて思ったことや
晄人さんの指導や熱意に感銘を受けたこと...
「いい先生に出会ったんだね」
『はい。現場は違ってもその人を見習いたいです』
優しい雰囲気のお父さんに癒されました
井川くんもお父さんを見習ってほしいですよ
でもその試合で井川くんはすごく活躍してた
やっぱり気合が入ってたんでしょうね 笑
