
大切な人へ
第6章 夏休み
「…き_______」 ドーンッ‼
先生の声に大きく被せるように
私の後ろから大きく響く花火の音
今…なんて言ったの?
次々と上がる花火の音に言葉を飲み込んで
大人しく先生の隣に座った…
目の前に広がる色とりどりの花火
遮るものもなくて本当に綺麗で…
少し考えてしまったりする
まるで 私たちの為に上がってるみたい…なんて
こんな綺麗な花火を先生と一緒に見れて
私は完全に幸せに酔っていた
一気に上がる花火が少し落ち着いた時
『すごく綺麗…感動しちゃう』
素直な感想が口からこぼれた
「…よかった」
私の大好きな笑顔
花火の音が私の身体にドンドンと響いていた
