
大切な人へ
第64章 告白
「お前情報早すぎだろ」
晄人さんはふっと笑いながら話してる
私は話の意味が解らなかった
晄人さんが先生を辞める__?
そんな私をよそに話す2人
「おやじの会社に面接にきたんだろ?」
井川くんのお父さんの会社...
『○○出版...?』
そう言った私に晄人さんは少し驚いていた
「そうか...井川専務ってお前のお父さんか」
彼は納得したように話し出した
「元々大学時代にそこでバイトさせてもらってたんだ
教員試験に合格して今の仕事してたけど
実際やってみてそっちのほうが向いてると思った」
「それに...俺は教育者として現場にいちゃいけない」
「今年度いっぱいで辞めるんだ」
うそ...
それって結局私のせいで...
「美優に言ってなかったんだな」
「お前が知ってると思わなかったからな...
まだ面接の途中だから」
ごめんねって
私の頭を撫でてくれた...
本当の話しなの?
全く受け入れられてなかった___
