大切な人へ
第10章 4人で花火
帰り道の家から遠いスーパーで買い物をして
また私の家で一緒に食事をした
『いつも簡単なものでごめんなさい
また今度時間かけておいしいもの作りたい』
「いつも美味しいよ?作るの早いしすごいよ」
言葉の通り 先生はいつも美味しそうに
食べてくれる
「そんなに見てると食べづらいんだけど...」
『好きな人が美味しいって食べてくれるの
嬉しいんです!ずっと見てたくなる』
先生は少し赤くなって 早く食べなさいと
先生風に言った 笑
「そういえば...」
食べ終わり、食後のコーヒー中
「この前科学の質問って本当に無かったの?」
『あ...はい。もう科学の課題終わりました
質問探したんですけど...100%口実です』
「探すものじゃないけどね 笑
2年の課題多いでしょ! 進んでる?」
『多かったですね~!
でも多分明日で終わります』
多かったけどバイトと家事以外は
ずっと勉強にあてていた為
もうほとんど終わっていた
「さすがだね
夏休みちゃんと遊んでる?」
『15日にクラスの子達と花火行きますよ』
「それっていつもの4人?」
すんなりそう言った先生に驚く
私のこと...本当に見ててくれたんだ
「ナンパされないようにね?
この間みたいな服は危ないから駄目だよ」
『多分いっぱい歩くし
ヒール低いのでいくから大丈夫です!』
「そうじゃなくて服装。
スカートもあんな短いのダメ」
『もしかして...やきもち? 笑』
「残念。友達なんでしょ?
心配なだけ。暗いし人多いし」
大人な返事が返ってきた
私は女の人と先生が会ってたら
やきもち焼いちゃうんだろうな...