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大切な人へ

第12章 文化祭


私達のブースは売り上げも
それなりによかったので
利益分で打ち上げが行われた

でも私は主役なんて柄じゃないし
バイトと嘘をついて早めに帰る


ピコン!
[今日バイト休みじゃなかった?]



先生からのメール!いるの?
また女の子に囲まれちゃう


[休みだけど帰って来ちゃった]

[じゃそっち行ってもいい?]


え!?是非来てください!
思わずスマホに叫んでしまった…

[はい!夜も食べて行ってください]


急いで買い物に行った

______________

ピンポーン

買い物から帰るとすぐに先生が来た

「準ミスおめでと!」



彼の笑顔は破壊力がすごい…

一気に顔が熱くなってしまう

「1位かなって思ったけど
初日のボディーガードが痛かったね」

クスクス笑ってコーヒーを飲む

『一緒にいてくれましたけど
その言い方やめてください!』

からかわれてるみたいで
井川くんに悪い気がするし

「よかったって思って見てたよ?
悪い虫が逃げて行ってたでしょ」

『…はい。お礼言いました
先生も助けてくれて…かっこよかった』


笑ってまたいーえって言う



『先生人気ありますよね…
今日もずっと女の子に囲まれてて』

またざわざわした感情を
彼に言ってしまう…自分の嫌いなとこ

「藍野さん程じゃないけど。
またやきもち?結構妬くんだ?」

『…ごめんなさい』

「俺も今回は結構妬いたな」

『え!?どうして?』

「ずっと井川といるし、
みんなに見られてたし…ナンパされるし」

『井川くんは友達ですから!
私は先生しか見てませんでしたよ?』

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