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飴と鞭と甘いワナ

第4章 scene Ⅳ



こう云うのって四の五の言わず勢いでやっちゃわないと…うん。

あれこれ迷う前に…えいままよってペットボトルの栓を捻った。

先ず以て俺の口を潤して。

「…………ニノ」

そっぽ向いてるニノに3回呼び掛けたら鬱陶しげにようやく此方を向いた。

チャンス到来。

スポドリを一口分だけ口に含んで。

顎先のチャームポイントの黒子を掴まえる。

透かさず口唇を重ねて…
一気に口に含んでたのを流し込む。

目の端にニノが目を見開いてンのが見えた。

「……飲めたね」

次は薬をポイと口に入れて。

ボーッとしてるニノの口唇をまた捕らえて、今度は薬ごとスポドリを流し入れる。

コクンと動いた喉に達成感を感じてる馬鹿な俺。

二口もされるがままになってたニノの思考回路もようやく繋がったらしく

「……何すんだよ」

乱暴に口を拭ってるけど…これ以上ないってくらい顔が赤いよ。

「も少し飲む?」

残ってるペットボトルを傾けて見せれば

「……飲みたい……飲ませて」

スルッと首にニノの熱い腕が絡まって引き寄せられて

「二度あるコトは三度ある、ってね
…最後まで、責任取れよ?」

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