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君と僕の超短編集

第22章 22


『おめでとう…』


君の笑顔がローソクの灯に照らされて


暗い部屋に浮かぶ


穏やかな あたたかな この世の癒しが全て集まったような

そんな夢をみた


滅多に見ない君の夢をみた


そっかぁ


覚えててくれたんだね


今日は俺の誕生日


『ずっととなりにいるよ…』


君の声が響くんだ


傍にいることを


確かめさせるように…


翔ちゃん…


わかってるよ


どこに居たって


君を傍に感じてる…

『さとし…』


声が聴こえるんだ


泣きたい夜も 凍える夜も 眠れない夜も

いつでも 君は傍にいる…


翔ちゃん…


会いたい…


抱きしめて…


誕生日プレゼントは…


それがいい…


願いが叶うといいな…


おわり

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