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君と僕の超短編集

第4章 4



ソファーの端っこに

膝を抱えて踞ってる僕


箱の中の君をじっと見つめる


がんばってるの


わかってるよ


疲れた顔をドーランで隠して笑顔で話す君


心配と 淋しさが グルグル頭を駆け回る


早く箱の中から出てきてよ


淋しくて淋しくて…

僕…壊れちゃうよ


君が…足りない…


我が儘だってわかってる


こんな僕にしたのは君だからね


責任とって早く帰ってきてよ


箱の中の笑顔じゃなくて


僕だけに微笑んでよ

「智くん ただいま」

「おかえり 翔ちゃん」


君のキスが足りなくなった想いをはこんできた



おわり

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