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Cream Puff

第2章 2

~距離感。~

なんつーか。

オフの日の距離感がちょうどいい。

なんも話さなくても伝わるとことか。

とりあえず、お腹減ったら食うとか。

一般的なカップルじゃ考えられないんだろうけど。

それが俺たちには、ちょうどいいんだ。

「和也~…」

「はい?」

「腹減ったぁ…」

「自分で作りなさいよ。いつもそうでしょ?」

「…そーじゃなくてさぁ、俺は和也を食いてぇって言ってんだよ。」

「…。エロじじい。」

「んだと。じじいじゃねえぞ。」

「なに本気にしてるのよ。あんたは。」

「和也だって欲しいくせに。だってもう、一週間もシてないんだぞっ」

「…別に、」

だってまだ、夜じゃない。

智がいう夜じゃない。

…ほら、そういう雰囲気って大切にしたいのよ。

エロじじいにはわかんないのかなぁ…

チラリと時計を見たら、もう、世間的にいう夕ご飯の時間になっていた。

「…先、ご飯食べる。」

「ん~…」

納得のいかなそうな顔。

…ふふ、そういう顔も全部好きだよ。

end

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