魔王の恋愛事情
第7章 ロールキャベツ男子①
もう少し…
もう少し待とう…
あとちょっと…
後…もう少し――――――…
はい―――――…
俺は、バカだ―――――…
すでに…辺りは真っ暗…
“M”気質に目覚めたからって―――――――…
待ちすぎだろ?何やってんだよ…
国木田さんがここを今日…通るとは…限らないし…
生徒会の仕事が長引く可能性だってあったのに…
くぁ〜…単純バカ…
凹む…
帰ろう…
もう――――――――…
今日は、来ないよな…
俺は、大きくため息をつき…
公園を見渡し……帰ろうと…
足を一歩踏み出した…
「――――――もう、待つのはやめるのですか?東口君?」
背中から――――…ゾクッと…
鳥肌とは違う……
興奮が俺を襲った―――――…