魔王の恋愛事情
第7章 ロールキャベツ男子①
下校時間も大分過ぎ…
公園を利用する子供達の姿も徐々に減ってきた……
夏がじわじわ感じられるこの季節…
公園内は、まだ…明るいが…
子供は帰る時間帯…
母親と共に公園を離れるチビッコ…
帰宅を促す…親のお迎えに…片付けを急ぐチビッコ…
無垢で無邪気で……まっさら…
俺も…こんな時代あったのに…
すっかり…
待ち伏せストーカー気分…
母さんゴメン…とか…
柄にもなく謝ってみる―――…
公園は…子供達の憩いの場から…
大人の…よこしま沈黙パークへと移行するのかな…
そんなポエマ―な事を考えながら…
国木田さんを待つ…
気がつくと…空が……怪しげなオレンジに染まっている―――…
今日は…会えないかも―――…
空は…俺の決意も覚悟も…塗り替えてしまいそうなくらい…ゆっくり…オレンジの端を…黒い絵の具で塗り替えて行く――――…