魔王の恋愛事情
第8章 ロールキャベツ男子②
視線を感じて―――――…
3日目…
東口 那由多(ヒガシグチ・ナユタ)の存在に気がつく…
彼は、明るく友達も多い…
天真爛漫で何事も器用にこなす…
ムードメーカ的存在…
だが…彼は…ここ数日俺を観察するような…
見つめるような…
なんとも言えぬ態度を私に見せている…
彼は…私にバレてないと思っているが…
私に隠し事をしようとする人間は…
大なり小なり気がついてしまう…
私の性格が…そうしているのか…
周りを良く見てしまうてしまう…
「―――――…可愛い後輩君だなぁ」
「ん?国木田?どうした?」
つい、呟いた事を…生徒会長に拾われ聞き返される…
慌てて作り笑いで背の場を繕う…