魔王の恋愛事情
第8章 ロールキャベツ男子②
数日…東口君を観察してみる…
おかしな話ではある…
私を観察している東口君を…
私が観察し返しているのだから…
わざと彼に自分を観察させている…とも…取れる行為だが…
私の手のひらで踊らされているとも知らず…私を観察している彼を見るのは…楽しかった…
「国木田―――…今日の生徒会役員会議だが…」
「あ…申し訳ございません…今日は用事がありまして…」
会長に今日の会議に出られない事を伝える――――…
「国木田副会長にしたら珍しい――――…何か予定でも?」
会長は、心配そうに私を見る――――…
「…心配かけて申し訳ありません…
用事がありまして―――…」