魔王の恋愛事情
第2章 方言男子②
「はぁ…ど〜〜〜して…こんな事に…」
俺は、ホワイトバッジを見ながら…
このバッチが手元にある経緯を振り返る…
「―――――…彩羽、おごっでらずが?」
「―――――…おごっで…?ぁぁ…
別に…怒ってねーよ…」
俺の態度やしゃべり方で…何かを察したのか…真央が…俺の機嫌を聞いてきた…
「怒ってはいねーよ…
ただ…面倒くさいだけ…」
「んだば、いいけんど…
まだ…迷惑かげでまった…ゴメンな…彩羽」
後ろを振り向くと…
長身の癖にシュンと…して…
何か…小さく見えた……