魔王の恋愛事情
第2章 方言男子②
「――――困ってたら…助けたくなるのが…真央だし…
あそこで、真央に声をかけた東口が悪い…」
「///――――…んだが?」
困った顔を向ける真央だけど…
周りから見たら…イケメン長身の外人が、平均顔の男子高校生を軽くあしらっている様に見えるだろうなぁ…
「ん…?なすた彩羽?」
「…お前の見た目って…ズルいよな…」
俺の身長は…171と低い方ではないが…
真央の身長は…俺よりもはるかに高く…
ムカつく事に…見上げなければならない…
首が…疲れる…
「すんだ!こホワイトバッジ?特典ってなんずらが?」
あ〜っと…バッジを制服に付け真央を見上げる…
「このバッジを着けてると、学食が全メニュー無料で食べられるし、売店にある文房具も無料で購入できるんだよ…後は――――…生徒会室に出入り自由…ってだけだな」
「///、学食!無料?!文房具!無料?!
なんたら、太っ腹なとくてんでねーべが!わ毎日すわあわせでとげでまう!」
お〜…喜んでる…喜んでる…
その分…労働を強いられるがな!!
「――――…真央、お前も働けよ!!」
「まがぜどげ!わ体力にはじすんあるすけ、彩羽のためにがんばるすけな!!」
―――――…はい?
何かキラキラしながら宣言されたが…
ほとんど聞き取れなかった…
「―――……ん、がんばれ…」