魔王の恋愛事情
第1章 方言男子①
「川戸は、両親の仕事でこっちに転校してきたが…
元は、北の生まれだ…仲良くするように」
ざわつく教室は…すでに担任の言葉など聞こえてはいない…
「川戸は…真鍋とは知り合いだったな…席を隣にしたから、解らない事は真鍋に聞け!」
「――――――はい…」
真央は……注目を集めながら…指定された席に座った…
「彩羽(イロハ)よろしく」
「――――――…」
嫌だ…と、言いたいところだが…
微笑んでおく…
「お〜!近くで見ると…マジ、外人!!
ゲームキャラの“魔王”って感じだな!!名前も“真央”だし!!」
真央の前に席を構える…
差直 マサル(サジキ・マサル)が…後ろに身を傾け騒ぐ…
クラスのムードメーカーの彼が、騒ぎ早速真央のあだ名を付けたのだ…
教室は盛り上がった…
「―――――ま…ぉう…?」
真央は、少し困った顔になっていたが…
別に俺はフォローはしない…