魔王の恋愛事情
第3章 方言男子③
「―――――ま…ぉ……
おい…!ま…お――――!」
んっ――――…んっ…
「おい!真央!!何ボーっとしてるんだよ!!ほら、早く目を覚ませ――――!」
ぇ!え?!彩羽?!
寝ぼけているのか?!俺は、目を擦り…視界のボヤけを取ろうとした
「ったく!お前が着物綺麗だって言うから…嬉しくて…着物いっぱい持ってきたんだよ!!起きろ!」
「はぁ?彩羽…わざわざ?」
俺は、ゆっくり身体をベッドからお越し彩羽の手に抱えている着物の数々を見る…
「な?凄い…どれも綺麗だろ?
ほら、これなんか!淡い緑が……真央の瞳と似ていて…俺の一番好きな着物なんだ♪」
彩羽は、そう言うと…その着物を広げて見せた
「うわ…本当だ―――――…綺麗だね!
彩羽の色白の肌が…際立つような色合いだ!俺も、これ好き!」
着物を誉めると、彩羽は照れ臭いのか顔を赤くする…
「フフフ…彩羽って顔赤くする所とか…可愛いよね」
「なっ!!男に可愛いとか言うな!」
うゎ!怒った!?
「ごっ…ゴメン、、怒んないでよ…彩羽〜…」
少し上目遣いで…彩羽を見て…困り顔で笑う…
「///そ、そんな顔すんな!!怒れなくなるだろーが!」