魔王の恋愛事情
第4章 方言男子④
各部活にプリントを配り、生徒会室に戻ると…
東口が生徒会長と談笑していた…
「お!真鍋〜魔王様お疲れ様〜!」
「――――ほほぅ…東口…暇そうじゃないか!」
俺は、暇そうな東口に雑用の有無を問うが…
東口は、そそくさと会長の背に隠れる…
「まぁ、まぁ…今は、余裕があるけど…
テスト明けからどんどん忙しくなって行くから…今は、肩慣らしと思って東口に付き合ってくれるかい?」
三年で会長の
国木田 涼呀(クニギダ・リョウガ)さんが俺たちをなだめる…
「そ〜そ〜!肩慣らし、肩慣らし!」
東口は、助け船におもいっきり乗りかかる…
「こら、東口!補佐を頼んでるのは、我々の方なんだから…謙虚さも大事ですよ?」
調子に乗る東口を一喝する国木田会長の態度に「お〜」と…トップの器を知る…