魔王の恋愛事情
第4章 方言男子④
真央のマンションまで送ってやると…
真央は、まだふてくされている…
そんなに生徒会の仕事嫌だったのか?
「真央?…生徒会の仕事無理してるなら…お前は辞めてもいいんだぞ?
元は、俺だけに声がかかってた訳だし―――――…」
マンションの入り口で…
何だか気乗りしていない真央に聞いてみた…が…
「はぁ?」と――――…首をかしげられた…
え?仕事が嫌だった…って話じゃないの?
「――――はぁ…すったらごどひとっこもへでね〜べさ…
わは……彩羽が…会長の…へうごど…めんくされなく…きぐすけ……それが…やがんすだけずらず…」
「こらこら……いくら真央の訛りに慣れてきたとは言え…
それを理解するには…まだ時間がかかるんだよ!!」
真央は、顔を真っ赤にしていたが…
真っ赤になる要素が俺には見つけられずにいる…
「――――…って…へば…まんずいぃず…」
真央がいいなら…いいけど…
何か…引っ掛かる?
も〜…訛り!面倒くさいなぁ!!