魔王の恋愛事情
第5章 方言男子⑤
―――――…な…何だ?
なっ…何で真央は…泣い出ていったんだ?
え?…
え〜〜〜〜〜〜…
時計を見ると…ラスト下校時まで後数分…
真央を追いかけたいけど…
生徒会室を早めに閉めれないし…
一応…提出された書類もあるし…
国木田会長に直接渡したいし――――――…
つ〜か…カバン…教科書…広げたまま…出ていくって…よっぽどだよな…
ん〜〜〜〜〜〜…
俺は、真央のカバンに教科書を入れ…
時間を気にしつつ…生徒会室の出入り口を見る…
真央が…戻ってくるかもしれない…
――――――――と…
生徒会室のドアが開いた!!
「真央?!」
「あ、……真鍋君…?」
――――――…生徒会室の扉を開いたのは…
「…国木田…会長…」